外来
外来は楽しい
というと語弊があるね
何が楽しいか。患者と触れ合えるから?触れ合うためならキャバクラへ行ってください
患者の訴えは実にユニーク。
「ばい菌がくっついて足が痛いんです」という患者がいた。この患者、数日前に風邪を引いて微生物が体に入って暴れまわり、その結果足が痛いのだ、と解釈している。
患者の世界は事実ではない。患者の解釈が入った世界なのです。事実でなければなんなのか。これ、意見の範疇なんですね。
事実と意見を混同すること。すなわち迷いなり。
なので僕らはいつも事実の抽出を進める。いつから痛いのか?随伴症状は?どんな痛み?痛みに波はある?曲げ始めが痛いの?などなど、事実の範疇で定量化していく。様々な症状を定量化して時系列にまとめるだけ。
これをすると、やっと考察に移れるわけだ。
結局バイキンが悪さして足が痛いと言ってた人は、咳がでたのはなんと来院3週間前で、数日で収まって、来院1週間前に農作業をしこたまやって、その翌日から体が痛いってことでした。
で今は痛みはほとんど良くなってるけど心配だという。
患者は医学知識がないので迷って当然。患者の解釈を解きほぐし自分はこう思うと言うことが大事。大事なことは「相手のここが間違ってる」と言わないこと。自戒の念を込めて。
テクニック的だけど気をつければ誰だって出来るでしょう。初めからできれば良いけどできなきゃ勉強して覚えればいい。仕事はできないことを見つけて出来るようにすることで幅は広がるからね。特に医者の世界は、患者から求められる以上応えるためにできるようにならねば。
昨日より今日より明日が一番であるように。
今日頑張るのです。
時々真面目。でもこれマジ自分に言い聞かせてます。