医師 エル グレ子のブログ

流浪の医師によるゆるプアブログ

お医者さん向け

何がかというと


お医者さん向けの勉強会ってあるね。


今日はそのことについて。




医師向け勉強会でよくあるのは有名Drが専門分野をセミナーで抗議してくれるタイプの勉強会や症例検討会が内科の場合は主だろう。


専門分野の話は確かにその道のエキスパートが出てきて、トピックスなんかを教えてくれたりするので活用している。そのセミナーきっかけで勉強を深めることもできる。


症例検討会は診断に至る過程を疑似体験することで見えてない自分の思考技術が見えることもしばしば。


ただ、間違っちゃいけないことがある。ここでよく知識の泉みたいな人が出てきて、膨大な知識を披露する医師がいる。注意したいのは、そういう人間にならなくても良いということ。知識の泉になることよりも、どのような思考過程で診断にたどり着いたかの方がはるかに重要である。というのは、一般論をいくら語れても、目の前の患者に対して個別化した考察ができなければ意味がない。一般論をたくさん語るなら、それは教科書に全て書いてあったりするのでさほどすごいことでもない。その上で、この患者はどう考えるのか。1症例を吟味検討洞察するには患者の膨大な情報を必要とする。とても1症例30〜60分では足りないのである。


およそこの深く考察するタイプの勉強会は皆無。今まで経験した中で一つあるのみ。


勉強会は選ぶべし。

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